監督のつぶやき?ぼやき!
第260話/ 2017.6.19

 日本人はひとりで練習するのが苦手です。勉強も塾に行って教室である程度の人数でやりますし、もちろん学校でもそうです。野球も小学校から始めますが、指導者や親に指示されてチームで練習します。自分で考え、自分の為に自分でやる練習や勉強を、特にモチベーションや素材が平均以下の選手や保護者の場合、個人でやることは出来ません。野球の練習は、人数がある程度いないと出来ないメニューがあります。みんなでやるのはそれだけで良いはずです。素振り、ティーバッティング、ランニング、ストレッチ、トレーニングなど、1人もしくは2人で出来るメニューをわざわざグランドでやる必要はありません。

 ではなぜどのチームもこれをグランドでやるのか?指導者が選手を信用していないからです。「ある程度強制しないとこの子達はやらない」「見てなければ手を抜く」「個人練習はしない」と思っているからです。自分自身の野球人生を振り返ってみてもその通りです。私は中学生の時、毎日のランニングは父親との約束でやりましたが、指導者の目を盗んで手を抜いていました。結局、他の人から見ればたぐいまれな素材を持ちながら、中途半端な選手で終わったひとつの理由です。決められたチームの練習時間以外に何をどれだけやるのか。自分で考え、自分で行動、悩んで困ったら私を使う。自分を向上させるために大いに利用するべきだと思います。野球人生を長くする。少しでも良い結果を得る。同じ苦しい練習をするのなら試合は勝った方が良いし、ヒットは打てた方が良いし、ピッチャーなら打たれない方が良いです。その為に、やらないよりやった方が良い正しい練習があります。その中にはひとりで出来るものが数多くあります。段原クラブはずっとそうやって個の力を伸ばしてきました。

 その中のひとつが平日の自主練習です。今年のチームになってから、それが意味の無いものになっています。自主練習なので何時に来ても、何をやっても構いません。確かにそうです。しかし、わざわざ集まって他人の手を煩わせて何も身に付かないのなら、それは必要のないものです。

 私は十数年この自主練習を見てきましたが、今が最低です。まず集まりがチームの結成以来一番遅い、アップも一番とろい、練習が始まりません。先輩達は火・金曜日は前日からしっかり準備し、学校の先生とも練習があることを話したり、保護者も協力し少しでも早く来る工夫をしていました。なぜなのか?練習したいから、うまくなりたいからです。確かに全員がそうだったとは言いません。

 全日本少年軟式野球大会県大会で負けて1週間。負けたことが彼らの野球人生でプラスになれば、何かが変わってくれればと思って見てきましたが、選手はもう忘れたようです。何ひとつ変わった様子は見えません。やはり私とは育ちが違うようです。私は野球人生で負けた数は本当に少なく、特にアマチュアの時にはほぼ勝ってきたので、負けることは本当に嫌いです。負けると悔しくて悔しくて、腹が立って仕方ありません。

 打たれることに慣れたピッチャー、エラーに慣れた野手、ヒットを打たないのが普通なバッター、盗塁を刺したこともない捕手、負け慣れたチーム、それを見ることに慣れた保護者。いらいらしたり、ピリピリしたり、バタバタしたりしない。どんな結果でもノホホンとのんびりムード。その程度でも、段原クラブなのである程度は勝つことが出来ます。しかし先はありません。高校野球で良い思いをするのは難しいと思います。身の丈に応じたレベルの学校に行き、のんびり負け慣れた仲間と野球をすることになるのでしょう。

 私は小・中学校生の時、同じチームに必ず自分が負けている選手がいました。最高学年になるまでに何とか追い越して「チームで1番になりたい」これをモチベーションに練習、試合をしていました。遠くの大きな目標、小さな近くの目標、どちらもはっきりとしたものを持ち、口に出し、自分にプレッシャーをかける。そうして力を付けました。前にも書いたことがありますが、これから2年間は、段原クラブは苦しみます。

 選手、保護者のみなさんは現実がよく見えていないようです。段原クラブは野球のクラブチームなので野球の技術を伸ばさなければ、存在価値がありません。負けるのは技術のない選手がいるからです。その選手が努力をしないのは、技術のある選手にとって迷惑です。

 なぜ試合に負けるのか、みなさん良く考えて下さい。無責任な人は「全員のせいで負けた」などとくだらないことを言います。違います、必ず誰かのミスで負けます。ミスをする選手がいなければ負けることは無いのです。そのためにどうするのか。練習するしかありません。力の無い選手が練習しない、それでも試合に出せと言う。無責任です。本来、試合は上位9人しか出られないものです。それ以外の選手が出るのは温情です。勝負の世界の現実をしっかり見据え、やるのかやらないのか、はっきりした方が段原クラブの全ての関係者のためです。

 「あいつがミスをしたのなら納得」チーム全員がそう思う選手。そんな子と野球をしたら楽しいだろうと思います。



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