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監督のつぶやき?ぼやき!

第507話/2024.4.4 

 本日(4/3水)午前の仕事中とても嫌なものを見ました。大手町あたりでしたが、たぶんコンビニで万引きをしたのだと思いますが、逃げる人それを追うコンビニの店員、逃げる人は見るに40代生活が苦しいのだろうと思われる服装、店員は20代なのですぐに追いつかれました。万引きをしたと思われる人は捕まっても全力で逃げようとします。しかし、近くにいた4、5人の男の人に押さえられました。それでもあきらめず抵抗し続けていました。私は、それを見ながらなぜか「逃げろ」と思いました。というか逃がして欲しかった。間違っているでしょう。捕まえた店員、押さえるのを手伝った人達が、当然正義なのでしょう。それでも、ずっと「逃がしてやれよ」と思っていました。なんでだろうとずっと考えました。私の知らない所に、理由はそれぞれでしょうが。食べる物を買うことが難しい人がいる。その人がそうだったのかはわからない。でも、40過ぎた大人の男が全力で走って逃げようとして、若者に捕まっても、45人に男に押さえたれても逃げようともがいている姿を見た時に「良いじゃん逃がしてやれば」と思っている自分がいました。店員も手助けした人達も、正しい事をした正しい人達なのはわかっていても、そんなにみんなで弱い者に対さなくても良いのに、警察呼んだろうな。パトカー何台か来て大事になるんだろうな、お腹すいて盗っただけなのに。なぜみんなで、こんな大きなことにしてこの人の人生を終わらすんだろうな。なんて思ってしまいました。間違っているのかな、そんなことをずっと考えていた1日でした。あんな大事になってなかったら「私がお金払って終われたのにな」・・・・?何が正しいのかわかりません。
 春の選抜高校野球が終わりました。私は、高校野球が大好きという訳ではないのであまり見ませんでしたが、バットが変わるとこんなに打たないの?というぐらい高校生は打たなくなりました。私が常に言っている上半身の力で金属バットを振り回し、バットのどこに当たっても外野まで飛んでいくからヒットになる、なんてバッティングでは木製になったら通用しない。反発係数が下がった金属バットでも通用しなくなりました。パワーは当然あるに、こしたことはありませんが、バッティングに1番必要なのは技術です。この部分が高校野球に欠けているのでバットの能力によって確率が変わります。ある関西の強豪チームの選手が、高校卒業後伸びないと言う話しをよく聞きますが、その試合を少し見ました。中心選手が腕力だけでバットを振ってインコースのボールをとんでもない方向にファウルを打っている姿を見ると、これでは木製バットでは苦しいはずだなとよくわかります。対戦相手は、頭の部分で上をいっていました。よく考えて野球をやっているチームに見えました。

 小・中・高とメーカーが競って開発したどこに当たっても遠くに飛んでいくバットを使い、トレーニングにより体を大きくし能力の落ちるアウトコースを狙ったボールが真ん中あたりに投げ損なったピッチャーのボールを腕の力で引っ張って遠くに飛ばすバッターが良いバッターと言われ強豪校に進学し、そのままの技術で木製バットに変われば何もできなくなるのは必然です。 

高校野球でよく聞く「アウトになってもランナーを進めてアウトになれ」私はこれの意味がさっぱりわかりません。「ゴロを打ってアウトになれ」と言うことですか? 「ヒットを打つな」「長打を打つな」「ホームランを打つな」と言うことですか? だったらバントのサインを出しましょう。サインがないということは、バッターが塁に出るということです。アウトになろうとして打つわけがないでしょ。ヒットを打とうとすればフライになることもあるし、三振することもあります。どうしても三振して欲しくない場面なら、打席に入る前に伝えるか、ミーティングで野球スタイルを伝えておくべきです。

下半身のパワー(重さ×スピード)を使ってそれを上半身の柔軟性によってボールをとらえ、ボールとバットの芯をとらえる、これがバッティングです。ただその前に、ピッチャーの投げるボールに合わせる、とても大切なタイミングというものがあります。この部分が選手に伝えるのが難しい所です。人それぞれ違う感覚、これが教えられない所で難しい所、そして1番大切な所だと思います。だからバッティングは難しい、だから数やらなければいけないし、頂点がないから楽しいし苦しいのです。野球選手は重さ(大きさ)・スピード・技術・野球脳、この4つの能力で勝負します。全てがトップレベルなのが大谷です。あなたはどれで勝負しますか?4つとも無いと良い結果を出すのは難しいです。この4つを伸ばすために練習します。今どれをやっているのかわかって練習しなければ効率の良い練習とはいえません。だから、自ら考えてやる練習が重要だということです。練習中4つのどれをやっているのか常に頭の中にあると良いですね。

 またまた、話は変わりますが学校の先生に聞いた所、今学力の2極化が進んでいるらしい。ひと昔前は3つに分けると平均点あたりの人数が多く、出来る人出来ない人が少数だったのが、今は真中(平均)あたりの人数が少なく出来る人と出来ない人の2極化だそうです。当然そうなります。私たちの時代は、日本中が真面目に勤勉に大人から子供まで頑張っていた時代休むことは悪い事ぐらいの考え方で、みんな頑張らなければいけないような感覚の時代、言い方を変えると先生も親も厳しかった時代。今のように多様性だとか自由だとか、なんとかハラだとか物がとても言いにくく、あまり本気で人と関わらない方が安全な時代になれば、勉強もスポーツも自分に自分で厳しく出来る人間だけが伸び、ほとんどの自分に甘い人間は取り残されることになります。格差が大きく広がっていくのは、ごくごく当たり前の結果です。本当にみんなは、今の考え方でいいと思っているのでしょうか?本当はそろそろまずいぞと気づいているのに言い出せないのではないですか。人間はそんなに素晴らしくないです。自分で自分に厳しく出来る人は限られた人だと思いますけど!!私は、子供にきびしく接することが本当の優しさだと思っています。選手をあずかった責任がありますから、当然です。


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